子供の泌尿器疾患
亀頭包皮炎
ペニスを包む包皮やペニス自体に炎症が起きた状態です。
小さい傷がつき、そこから細菌が入った場合が多いです。
見た目では赤く腫れ、自覚症状としては痛み、トイレに行くのを嫌がったりします。
抗菌薬の内服、軟膏処置で改善する場合がほとんどです。
痛い診察は行いませんので、親御さん同伴で相談にいらっしゃってください。
包茎
包皮が亀頭を覆っていて、完全には亀頭を露出できない状態です。
成長で剥けるようになるのを待つ場合がほとんです。
出口が狭くなって排尿時の痛みが強い、細菌感染を繰り返す、剥いたけれど戻せなくなって腫れてきた などの際は処置/手術を行う場合もあります。
心配な際は、親御さん同伴で相談にいらっしゃってください。
停留精巣・移動精巣
睾丸が陰嚢内に触れない、もしくは触れないことがある状態です。
乳幼児検診で指摘される場合もあります。
成長に伴い、正常な位置に移動する場合もありますが、難しい際は手術も選択肢となります。
自覚症状はないので、親御さんが気付いたり検診で指摘された場合は受診を考えてください。
夜尿症(おねしょ)
7歳児の10%に症状があるとされています。
育て方や、お子さんの性格の問題ではありません。
睡眠の質や膀胱容量の問題とされています。
まず生活指導や行動療法を開始し、効果が乏しい場合には夜尿アラーム療法を追加します。
心配な際は、親御さん同伴で相談にいらっしゃってください。