女性の泌尿器疾患
細菌性膀胱炎
膀胱内で発生した炎症によって膀胱の機能に異常が生じた状態です。
その多くは膀胱内に細菌が感染することで発症します。
頻尿や排尿時の痛み、残尿感などが出現します。
ほとんどの膀胱炎は薬物療法だけで比較的短期にて完治させることが可能なので、少しでも排尿障害を自覚したら、ためらわずに泌尿器科を受診することが大切です。
腎盂腎炎
膀胱炎の状態で無治療で過ごして菌が上行した場合や、尿管結石が原因で、腎盂・腎臓に炎症が起きた状態です。
抗菌薬治療を行いますが、入院して点滴での治療が必要だったり結石治療が必要な場合は、患者様と相談の上で近隣の総合病院と連携をとり紹介差し上げます。
腹圧性尿失禁
くしゃみや咳、運動時などに腹部へ圧力がかかると尿が漏れる状態です。
女性に多く見られる問題で、骨盤を支える筋肉の機能低下が原因です。
骨盤体操や内服治療を行います。そういった治療で症状改善なく、希望される際は手術も選択肢となります。
まずはご相談に来てください。
間質性膀胱炎
間質性膀胱炎とは、間質(上皮と筋肉の間)の慢性の炎症です。
精神の病気でもなければストレスによって起こされるのでもなく、今の所ははっきりした原因は不明です。
治療法として確立されたものはありませんが、生活改善、内服治療を開始することが多いです。
当院では前院長の山田医師が専門としており、引き続き水曜日に診療を行っています。
*予約が立て込んでおり、他院で間質性膀胱炎と診断された方、強く疑われる方の新規の診察はおこなっておりません。
ご迷惑をおかけして大変申し訳ありません。
泌尿器癌
尿路に発生する悪性腫瘍として、腎細胞癌や膀胱癌などがあります。
検診での尿検査や超音波での異常や、ご自身で気付いた血尿で見つかる場合もあります。
おかしいと感じたら、まず相談に来てください。
早期発見に努め、必要であれば近隣の総合病院へ速やかに紹介します。